ルングス族が暮らす土地クダット
ルングス族が暮らすクダット地区は、ボルネオ島の最北端、クダット半島に位置し。だならかな丘陵地帯にヤシやオイルパームが栽培され、低地には水田が広がる南国ののどかな農村地帯です。ヤシやオイルパームの林の合間にジャングルやマングローブの林が点在し、動物園で見かけるような珍しいサルなどの野生動物も多く生息しています。海岸沿いにはきれいなビーチが点在し、近隣の住民がキャンプやBBQを楽しんでいます。雲と雨を運ぶキナバル山系から遠く離れているためにクダットは晴天率が高く、夜には星座を探すことがもはや困難なほどの文字通り満点の星空が広がります。クダット半島の中間部にあるシクアティの町では今でも毎週日曜日に大きな市が立ち、近隣集落から多くの人々がバナナや野菜などの生産物や手工芸品の売り買いに集まり、昔と変わらない賑わいをみせています。
コタキナバルからは約200km、よく整備された舗装道路でつながり州都からのアクセスが容易になったことで、近年では観光地として脚光を浴びています。サラワク州のクチンから出発しコタキナバルを経由してボルネオ最北端の景勝地Tip of Borneoを目指す欧米のバックパッカーも多くみかけます。クダットの町は最北の地であるにもかかわらず、人口は減少するどころか増加傾向にあるそうです。市内にはゴルフコースもあり、観光客の誘致を目指したホテルやロッジもできるなど、自然保護と開発の共存共栄を目指し繁栄を続ける素晴らしい土地です。