ホストファミリーのこと 改
私のホストファミリーを紹介します。 私が最もお世話になっている家族のお母さんとお父さんの目線で紹介した いと思います。 バンガオ村でヤシや水田稲作を営んできたお父さんとお母さんの間 には女の子ばかり5人の娘がいました。 それぞれがすくすくと成長し全員が結婚して既に独立しましたが、 なんと全員が両親から遠く離れずに生活しています。
お母さんとお父さんは今も昔もキリスト教徒です。
長女はイスラム教徒のルングスと結婚し、 イスラムに改宗しました。
次女はルングスの小学校教師と結婚して、 同じ村の中の教会の近くに一軒家を建てて暮らしています。 この夫婦はクリスチャンですね。
三女はイスラム教徒のフィリピン人と結婚し、 イスラムに改宗して両親の家の隣に家を建てて暮らしています。旦那はフィリピンのパラワン島出身ですがマレーシア国籍を取得しているので正確にはマレーシア人ですね。
四女はキリスト教徒のルングスと結婚し、 この夫婦も両親の家の隣に家を建てて暮らしています。
五女は中国系のサバハン(チノ・カダザン)と結婚し、両親と同居しています。
最後に、私はこの家族からは、 5人姉妹の長男の扱いを受けているので、 この多様な人種構成に日本人が加わっていることになります。
整理すると、両親と子供達の宗教はキリスト教、イスラム教、 仏教となり、人種はルングス族、フィリピン人、中国人、日本人、 こうなると全員の共通言語はルングス語ではなくマレーシア語にな ります。書き忘れましたが、 もう一人お祖母ちゃんが両親と同居していて、 彼女は幼少期にマレーシア語の教育を受けていないのでマレーシア 語が達者ではありません。
家族間の会話がマレーシア語に置き換わりつつあるので、 これだけでもルングスの文化を継承することが容易でないことがご 理解いただけると思います。