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Hirodibangauのブログ

ボルネオの少数民族ルングス族を応援する会

ボルネオ島の最北端、サバ州クダット郡には、およそ3万人のルングス族が暮らす自然豊かな農村地帯です。彼らは、高床式のロングハウスを中心に集落を形成し農業を主要な生活手段として、伝統的な暮らしを営んでいましたが、経済の発展に伴い、彼らの伝統的な生活習慣や文化は徐々に失われつつあります。

ルングスの暮らす場所 クランブ島?

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満潮時には島ですが、干潮時には陸続きになるクランブ島、遠浅で綺麗な砂浜が広がります。近くにはコテージもあり、ローカルサバハン(サバ人)の憩いの場です。できることなら、もう少しだけゴミを持ち帰る習慣が根付くといいんだけどなあ。 タイトルはルングスの暮らす場所クランブ島と書きましたが、島そものものは原生林の生い茂る無人島です。因みに、この後もの凄いスコールが待っていました。

ルングスの暮らす街 クダット

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ボルネオ最北の街クダット。マルドゥ湾に面した綺麗な港町です。人口は10万人弱と言われてます。

町の中心にある旧市街には昔からあるスーパー、雑貨屋、衣料品屋さんなど華僑の経営するお店が並んでいて、最果ての地?に似合わず生活必需品は何でも揃います。すぐ隣には野菜や果物、日用雑貨を扱う公共市場、更にその奥に魚市場があり、このエリアは活気に溢れ毎日賑わっています。

市内に隣接してゴルフコースがあり、郊外には大きめのスーパーや観光客向けのホテルやコテージもあります。

ルングスの暮らす村 LonggomKecil村

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クダット半島の西側、キミハン川の河口近くにあるLonggom Kecil 村は文字通り小さくて可愛らしいのどかなルングスの村です。対岸のKimihan村との間にはマングローブの生い茂る中、吊り橋を渡って行き来することができます。f:id:Hirodibangau:20200315085059j:plain 橋の上からは海辺の小魚やカニなどの生物を見つけることができます。

ルングスの暮らす村 Bangau村

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ルングス族の暮らすバンガオ村の水田地帯。癒されます。 因みに、手前の一枚は稲を植えていない休耕田で、田んぼの雑草、空芯菜が繁茂してます。当地ではカンコン、英名Morning Glory、中国名は空芯菜と呼ばれるサツマイモの仲間で稲にとっては繁殖力旺盛でやっかいな雑草ですが、新芽を摘んでニンニクと干魚と唐辛子で炒めれば垂涎の一品になります。

ルングス族が暮らす土地クダット

ルングス族が暮らすクダット地区は、ボルネオ島の最北端、クダット半島に位置し。だならかな丘陵地帯にヤシやオイルパームが栽培され、低地には水田が広がる南国ののどかな農村地帯です。ヤシやオイルパームの林の合間にジャングルやマングローブの林が点在し、動物園で見かけるような珍しいサルなどの野生動物も多く生息しています。海岸沿いにはきれいなビーチが点在し、近隣の住民がキャンプやBBQを楽しんでいます。雲と雨を運ぶキナバル山系から遠く離れているためにクダットは晴天率が高く、夜には星座を探すことがもはや困難なほどの文字通り満点の星空が広がります。クダット半島の中間部にあるシクアティの町では今でも毎週日曜日に大きな市が立ち、近隣集落から多くの人々がバナナや野菜などの生産物や手工芸品の売り買いに集まり、昔と変わらない賑わいをみせています。

コタキナバルからは約200km、よく整備された舗装道路でつながり州都からのアクセスが容易になったことで、近年では観光地として脚光を浴びています。サラワク州のクチンから出発しコタキナバルを経由してボルネオ最北端の景勝地Tip of Borneoを目指す欧米のバックパッカーも多くみかけます。クダットの町は最北の地であるにもかかわらず、人口は減少するどころか増加傾向にあるそうです。市内にはゴルフコースもあり、観光客の誘致を目指したホテルやロッジもできるなど、自然保護と開発の共存共栄を目指し繁栄を続ける素晴らしい土地です。